経営者の共通点

人生経験

初めに

SIer の企業勤めていましたが、社員数がそこまで多くなかったため、
経営者の方々と一緒に仕事をさせていただいたり、
コミュニケーションを取れる機会が多くありました。

これまで同年代の友人とコミュニケーションを取ってきましたが、
経営者の方は行動、考え方が違うなと感じました。
そう感じた点をまとめておこうと思います。

経営者の共通点

即決する

何をするにしても即決されることに驚きました。
会議を開いても基本的にはその場で決めて後回しにしません。

ある日のランチの雑談タイムで、

社員A:「コロナも5類になりましたし、入退出記録付けなくてよいですかねぇ」
経営者A:「確かになぁ。よし、今日から止めよう!」
私:「(え、決めるの早っ!他の経営者の方や従業員の方に相談して廃止を決めるものだと思ってた。)」

別の日の会議では、

社員B:「ずっと運用している社内の入室記録のこの項目削除するのはどうでしょうか。
入室の管理としては不要な項目かと思うのですが、、」
経営者A:「確かになぁ。よし、その項目削除しようか!」
私:「(え、決めるの早っ!他の経営者の方や従業員の方に相談して廃止を決めるものだと思ってた。(2回目))」

私は何冊か技術本を購入いただきましたが、
「これ欲しいです」
➡「おー、どうして?」
➡「これこれこういう理由で」
➡「なるほどね。買っとくわー」
・・・数分後、
「買っといたよー」
という感じでした。

おそらくきちんと話し合ったり、悩む基準はあるんだと思いますが、基本的には即断即決でした。

何かを決める時はその決定に責任を持たなければいけません。
私は何かを決める時は無意識に周りの人の同意を取ったり、誰かに意見を求めたりします。

何かを運営する、経営者だと会社を運営する、人達は常に責任を負う覚悟があるのだなと感じました。
だから、変に周囲に聞かずに(周りの人にも責任を分担してもらわなくても)結論を決められるんだと思います。

レスポンスが早い

これも驚きました。

社員からの質問、お客さんからの問い合わせ、何に対してもレスポンスが早いです。
例えすぐに答えられない内容でも「確認します」などの一時返答を返します。

外出していて半日返答できなかっただけで、返答が遅れてすみませんという感じです。

経営者は私のような一般社員よりやらないといけないことが多いはずですし、
回答すべき連絡も膨大にあるはずです。
なのに、私よりもレスポンスが早い。

この点はすぐに真似しました。
忙しいときでも連絡が来たらひとまず一時返信して、
後で調べられるように Todoist にリストを追加する。
落ち着いたときに見返して優先順位をつけて対応していく。

実践して知ったのですが、
後で返信するよりも、すぐ一時返信して Todoist などの
タスク管理ツールにメモしておく方が現在行っているタスクに集中できます。
返信を後回しにしていると、業務をしながらもメールの返信のことが少し頭に残っているんだと思います。

経営者がこの理由でレスポンスを早くしているかは分かりませんが、
これからも継続していこうと思います。

どんなことも前向きに考える

新しいことを始める時は後ろ向きになることが多いものですが、
経営者の方はできない前提で物事を考えていませんでした。
できない理由を考えずに、どうすれば実現できるかを考えておらました。

社員がこんなことしたいといった時も否定せず、
「とりあえずやってみよう」と仰っていました。

よく覚えているのは、
SIer に転職する前は一般的に言う大企業で働いていました。
そこは資本金が数百億あったのですが、私が転職するときの飲み会で、
「数百億かぁ。うちの会社で数百億儲けようと思ったらどうすれば良いんやろうなぁ。まずあれしれこれして、、」
と楽しそうに考えておられました。

私ならそんなことできないと最初から諦めて想像しないと思います。

このような方と関わって思考を少しずつ変えていって感じましたが、
できないと思って何かに取り組むより、
どうすればできるかと考えて取り組む方が楽しくてやりがいがあります。

どうすればできるかを考えて取り組むことで、
能動的にどんな方法があるかを考えることになります。
そうすると、主体性が出るためか楽しく取り組むことができました。

様々な事に興味をもつ

興味の幅が広い、または色んなことに精通している、と感じました。
もちろん仕事のことは精通されていますが、それ以外のことも幅広く知っておられます。

ランチをご一緒した時には、家電製品のこと、国内旅行・海外旅行のこと、
会社周辺の外食事情、政治・経済のこと、資産運用のこと、トレンドなニュースのこと、、、。
何を伺ってもご存知かつ、経験されていました。

富裕層は経験をお金で買うとよく聞きますが、まさにその通りだと感じました。

仕事をされる様子を見ていると、お客さんと打合せされるときなど初めから議題に入らずに、
雑談を少ししてから仕事の話をされていました。

また、別のところでは雑談をしていた流れで案件を依頼されていました。

仕事のことだけでなく色々なことを知っておいて雑談をすることも、
親密な関係を築く上で必要なのだなと感じました。

私は雑談のための雑談というものが苦手です、、
常に全力で自分の価値観をぶつけるのが私のスタイルなのですが、少し改善しようと感じています、、。

【番外編】ある経営者の特徴

上記は勤めていた会社の複数の経営者の方の共通点をまとめたものです。
以下はその中でも特にすごいなと思った経営者(ここでは M さんと呼びます)の方の特徴です。

原因自分論で考える

私はリベラルアーツ大学という YouTube のチャンネルを良く見ているのですが、
その中で原因自分論で物事をとらえることが大切という投稿があります。

原因自分論で考える【人生論】:(アニメ動画)第323回 - YouTube

頭でわかってもなかなか実行できない考えだと思っていたのですが、M さんは体現しておられて驚きました。

お客さんを相手にする以上、やはり仕事しやすい人もいればやりにくい人もいます。

私の場合は、
「なんでこの人はこんな態度取ってくるんやろ。あーいややな、関わりたくないなぁ、、」
と思ってしまいます。

しかし、M さんは
「やっぱり仕事しにくい人もいるっちゃいるけど、その人に興味を持って色々話してみると、その人の考え方とかその人なりの苦労とか分かるよ。それが分かるとどんどん楽しくなって、一緒に仕事がしたくなるんだよね。まああと、他人は変えられないからね。」
と言っておられました。

はっとさせられました。これが原因自分論かと。

私は自分自身を変える努力をせず他人の文句を言っていました。
ただ、それでは他人に依存し、他人の足を引っ張るような存在になります。

M さんのように他人を変えるのではなく、「自分がどうするか」を考えて生きようと思いました。

ハードワーク

M さんはハードワークです。
平日も休日も常に何かされています。

お客さんのところに伺われたり、会議したり、電話したり、メールしたり、経費関連の業務をされたり、お客さんとご飯に行かれたり、、
ただ、いつも楽しそうにされているので、自分で色々されるのが好きなんだぁと思っていました。

連絡も朝 7:00 から 24:00 くらいまで来るときがあるので、
その時間は確実に働いていて、おそらくその前後も働いているんだろうと思います。

大変そうにされないのがすごいなと思います。
嫌いなことだとそこまでハードワークできないと思います。

好きなことだから一生懸命取り組めるのではなく、一生懸命取り組むから好きになると聞いたことがあります。
M さんはそれを体現しているように感じます。
私もまずは一生懸命取り組もうと思いました。

考えるより先に行動する

「即決する」に近いかもしれませんが、とりあえずまず行動されます。
フットワークが軽いという言葉が適しているかもしれません。
いつもやってから考えると仰っていました。

私は石橋を3回ほど叩いてから渡るタイプなので、即行動を実践しておられたのは見習うべきところだなと感じました。

例えばお客さんにご連絡するとき、
会社の代表として送ると思い、都度上長に送信内容をご確認いただいていました。

ただ、M さんは
「そんなもん送ってしまえばよいよ。送って何かあったら責任取るし送ってみないとお客さんの反応が分からないからね。」
と仰っていました。

こう言っていただけると心強いですし、私も積極的に行動してみよう!と思えました。

来るもの拒まず去る者追わず

最後はこれです。
良い意味で他人に期待せず、その人の意思を尊重されているんだろうなと思います。

自分のところに来てくれる人(社員)は全力でフォローされます。
また、退社するとしても無駄に引き止めず、その人の意思を尊重され、進む道を全力で応援されます。

私も退社のご相談をする際には変に引き止められず進む道を応援いただけました。
退職理由がより給料が良い会社への転職だったので何を言われるか怖かったのですが、
こんなに人間ができた人がいるのかと改めて感じました。

最後に

今回は前職でコミュニケーションを取ることができた経営者の方の特徴をまとめてみました。

起業せずとも、日常の業務で活かせる特徴が多々あると思いました。

立派な方と関わり良い所を勉強するのは私がこれまで人生で大切にしてきた考えです。
これからもこの考えを維持し、たくさん吸収していこうと思います。

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